紅茶とは |
世界中で親しまれている紅茶は国際規格による定義があります。「飲料として消費するための茶を作るのに適している品種の変種に限りそれらの葉やつぼみ、そして柔らかい茎を原料として発酵と乾燥の工程を通して製造されたもの」とあります。 ここでいう品種とはカメリア・シネンシスを指しています。この品種の植物を使用して発酵と乾燥の工程を通して出来上がったお茶が紅茶になります。 |
製造方法 |
その製法には大きく分けて2つの製法があり、1.オーソドックス製法2.アンオーソドックス製法です。 |
オーソドックス製法 |
1. 摘んだ葉を萎凋<いちょう>=葉の水分を取り除く為、葉をしおらせて柔らかくする 2. 揉捻<じゅうねん>=機械にかけて葉を揉むこと。そうすることによって葉から酸化酵素を含む液を絞り出し、空気に接触させて酸化発酵を促す。この発酵が紅茶の香り、味、水の色の鍵です。 3. ふるいわけ=このふるいで落ちたら次の工程へ。残ったものは再度揉捻機へ。 4. 発酵=湿度90%に近い発酵室で発酵。ここで揉捻の時からの発酵の完成です。 5. 100℃近い熱風で乾燥させる。これは発酵を止める役割も。 |
アンオーソドックス製法 |
CTCという機械を使った製法で、C=CRUSH クラッシュ(おしつぶす)T=TEAR ティアー(引き裂く)C=CURL カール(丸める)こうして、1〜2oの粒状に。この製法は葉の汁は完全に絞り出され、短時間に発酵、乾燥されお湯をかけると短時間で香り、色がでやすいのでティーバック用として多く用いられます。 |
工程によるお茶の違い |
紅茶やウーロン茶は同じ種類の木から出来ております。お茶が出来るまでの製造工程により違う種類のお茶が出来ます。大きな工程の違いとは発酵させるかどうかです。 |
1.不発酵茶 1-1釜いり茶(中国式) |
(緑せん茶)・(嬉野茶)・(青柳茶)・(その他釜いり茶) |
1.不発酵茶 1−2 蒸し茶(日本式) |
(煎茶)・(玉露)・(かぶせ茶)・(番茶) |
2.半発酵茶ーウーロン茶 3.発酵茶ー紅茶 |
このようにしてできたお茶を”荒茶”といいます。このあと、等級区分します。 |